運送業は昨今ますます需要が高まり仕事自体はあるものの、どうしてもビジネススキーム上、入金サイクルが不安定になりがちです。
また車両が関係する事業であることから、車両の修理などで高額の持ち出し費用がかかるケースも。ここでは不安定な運送業の資金繰りを改善できたファクタリングの活用事例を紹介します。
借金をすることなく、すでに保有している売掛債権を売却することで早急に現金を手元に集める資金調達方法がファクタリングです。
この方法は企業に対する売掛債権があれば利用可能ですが、運送業は特に契約先が企業になることがほとんどであることから、ファクタリングとの相性は抜群です。
入金サイクルが遅くなる傾向にある運送業ですが、ファクタリングを利用することにより手数料が引かれるものの、入金サイクルを格段に早めることができるようになります。つまり資金の回転が良好になるということです。
これにより車両が故障した場合など、急な持ち出し費用が発生した際にも事業をストップさせることなく適切に進めていくことが可能となります。
小さな運送会社を経営するAさんは、大手流通系企業からの仕事などを中心に日々いわゆるBtoB の運送業務に携わっていました。
例年であれば1年間を通して一定の仕事量になるように調整をしていたため、これといって人員のバランスが崩れるなどのトラブルはありませんでした。
しかしある年の年末、大手運送会社の度重なるトラブルにより爆発的に需要が発生してしまい、A さんの会社でもイレギュラー的に年末の運送量が爆発的に増加しました。
大至急人員を集め、普段は使用しない車両をフル稼働させて業務にあたりましたが、慣れない運用をしたせいか稼働中の車両が1台故障してしまいました。
ただでさえ大至急集めてきた人員の人件費の支払い期日が迫る中、車両の故障もあって資金が完全にショート寸前となってしまったAさん。
ここでAさんはファクタリング会社に頼ります。
ファクタリング会社の方でAさんの会社が保有する売掛債権を確認したところ、きちんと大手企業との取引が数年にわたって継続されていることが確認でき、さらに現時点で承認されている売掛も数百万円単位で存在したため、こちらを即日で買い取る事に決まりました。
手数料は10%台前半でしたが、本来なら3ヶ月も4ヶ月も先に入ってくるはずの資金がたったこれだけの手数料ですぐに手元に入ってくるとあってAさんは大喜び。
ファクタリングを活用したことによってスムーズに増員した人件費の支払いも終え、車両の修理も行い、無事に年末のイレギュラーな可動を終わらせることができたのです。
今回のまとめ
不安定な入金サイクルに高額な持ち出し!運送業の資金繰りを改善したファクタリング活用事例を紹介
なおかつ入金サイクルも不安定になりがちなため、いつ資金ショートが襲ってくるか分かりません。
そのような部分を考えると、運送業と、売掛債権を即座に現金化できるファクタリングの相性は抜群だというわけです。まさかの時のセーフティーネットとして、ファクタリング会社にパイプを作っておくのも悪くないでしょう。