会社の経営上どうしてもお金をどこかから調達しなければならないという時、銀行融資やビジネスローンに頼るのが日本の今までの企業の形でした。
しかし最近は、グローバルスタンダードという形で新たな資金調達方法が日本でも注目され始めました。それがファクタリングという方法です。
このファクタリングは借りない資金調達との呼び声も高く、銀行融資やビジネスローンの契約とは違った性質を持ちます。ここでは銀行融資とファクタリングの違いについて解説していきます。
銀行融資とファクタリングの決定的な違いは調達した資金がどういった資金として計上されるかという点にあります。
銀行融資で調達してきたお金はあくまでも借金です。
ビジネスローンなどで民間から融資を受けた場合も、これは借金ということで会社の帳簿上も負債として扱われることになります。
対するファクタリングはどうでしょうか。
ファクタリングはそもそも取引先があり、その取引先に対して自社で保有している売掛債権を単純に他の会社に買い取ってもらうというスキームが取られます。
そのためファクタリングで調達してきた資金は借金ではなく純粋に会社の財産です。利息がつくこともありませんし、何かしらの返済をしなければならないということもありません。
借金ではないということで、経営者の方の心理的な負担やストレスもはるかに軽減される性質のものと言ってよいでしょう。
事実、この方法で資金調達をしたからといって後日取り立てが来たり、返済について頭を悩ます必要はないというわけです。
断然、ファクタリングの方が資金調達までのスピードは圧倒的に早いと言えます。
銀行融資の場合は既に取引をしている銀行があったとして、そこから新規の融資をお願いしたとしても、
1銀行の方で融資申込に関する書類を受け取る
2融資の審査を行う
3銀行の内部で稟議を通す
4保証会社または保証協会などの信用保証関係の第三者に保証を依頼する
5借り入れの契約を行う
6融資実行
というスキームは変わりません。
これが全くの新規の銀行融資申込となるとさらに時間がかかります。
具体的には銀行融資でお金を調達しようとすると、おおよそ一か月程度の時間は見なければなりません。場合によってはもっと時間がかかるというケースもあります。
しかしファクタリングにはそのような煩わしい手続きは一切必要はありません。
1売掛債権を持っている
2ファクタリング会社に連絡をする
3売掛債権を買い取ってもらう
4入金してもらう
たったこれだけです。
スキームによっては売掛先への連絡や承諾を得るというステップが入ることがありますが、それでも圧倒的に銀行融資よりはスピーディーに資金調達をすることが可能です。
週明けに資金が必要になり、週の前半にファクタリングを申し込むと、その週の後半には既に現金が手に入っているというイメージです。
このようにファクタリングの方が圧倒的にスピードという面では銀行融資に勝ります。
今回のまとめ
銀行融資・ローンとファクタリングの違いは?「借りない資金調達」のファクタリングについて解説します