近年、日本国内でもお金を借りずに資金調達をする方法として注目されているファクタリングという方法ですが、この方法にはいくつかのメリット、デメリットが存在します。
しかし、メリットとデメリットをきちんと理解していればファクタリングを有効活用することができます。そこで、ここではファクタリングのメリットとデメリットについて紹介していきます。
来月以降に入ってくる分の売掛金を担保に、先にお金を払ってもらえるファクタリングという方法があります。
とても勘違いしている方が多いのですが、このファクタリングは借金ではありません。
あくまでも立て替えてもらっているだけのこと。
借金ではありませんから、当然ですが、会社の債務が増えるということにもなりません。
もっと突き詰めて言ってしまえば、通常会社で借金するといえば審査が非常に厳しく、それだけで胃が痛いものですが、ファクタリングはこのような審査に関する心配もほとんどありません。
審査をされるのはあなたの会社ではなく、あなたの会社にお金を払ってくれる売掛先です。
売掛先が盤石な会社で規模も大きければ大きいほど安心材料も増えていきますし、仮に相手先が上場企業などの大企業という場合には、ファクタリングで現金確保までの道はもう8合目まで来ていると言ってよいでしょう。
そのため、ファクタリングのメリットは何と言っても銀行でのローンのように詳細な審査が必要ないという点です。
銀行融資の場合はどうしても融資担当者のもとへ行き頭を下げ、それでもなお審査の結果がわからずに何日も眠れない夜を過ごさなくてはなりません。
しかし、ファクタリングの場合にはほとんどこのような審査の心配はありませんし、結果が出るのも最短即日です。
結果がわからずにドギマギしながら過ごす時間は極限まで短いという特徴があります。
ファクタリングのデメリットはファクタリング手数料を売掛債権から差し引かれるという点です。
どうしてもファクタリングは手数料が発生します。
当然といえば当然なのですが、このあたりを了承できるかどうかでファクタリングを利用できるかどうかの大きな分かれ目の一つでもあります。
ファクタリングの手数料は通常多くても10%程度になるケースがほとんどですが、場合によっては30%近い手数料がかかってしまう可能性もあります。
この部分をきちんと了承できるのであれば、ファクタリングは資金調達、あるいは資金繰りの改善には非常に役立つ方法と言ってよいでしょう。
また、反対に言ってしまえば、これ以外にファクタリング自体のデメリットは特に存在しません。
帳簿上調達した資金が会社の借入になるわけでもありませんし、きちんと国で認められている方法ですので違法性のある資金調達ということでもありません。
3社間ファクタリングによっては売掛債権を売却する際に売掛先にファクタリングを利用したことが発覚してしまうケースがありますが、こちらもファクタリング会社によっては売掛先にファクタリングを利用した事を伏せる形で物事を進めてくれるケースもあります。
今回のまとめ
近年話題のファクタリングそのメリットとデメリットを徹底解説!「借りずに資金調達」は本当か?
デメリットはファクタリングの性格上どうしても手数料が売掛債権から差し引かれるという点です。場合によっては30%近い手数料になることもありますので、ここを了承できるかどうかが、ファクタリングを利用できるかどうかの大きな分かれ道となるわけです。