意外と簡単な申し込みから入金までの契約の流れ

目次

  1. 売掛先に知らせない2社間ファクタリングの申し込みの流れ
  2. 売掛先企業に対して通知するタイプの3社間ファクタリングの流れ
  3. まとめ


資金調達の新しい方法として昨今注目されているファクタリング契約ですが、銀行融資に慣れている経営者の方からすればファクタリングのやり取りは非常に煩雑で難しいものだというイメージがついていることがあります。

しかし、それは違います。ファクタリングは銀行融資よりも、場合によっては手続きが簡便ですぐに現金を手に入れることができます。


ここではファクタリングの契約について申し込みから入金まで徹底的に解説していきます。


売掛先に知らせない2社間ファクタリングの申し込みの流れ

ファクタリングには売掛先にファクタリングを行うことを知らせない2社間ファクタリングという方法と、実際に売掛先に対してファクタリング行うことを事前通知し了承してもらってから実行する3社間ファクタリングというものがあります。

ここでは売掛先に知らせないタイプの2社間ファクタリングの流れについてまずご紹介します。



申し込みの一番最初のステップは、まず売掛先に対して売掛債権を発生させる必要があります。

つまり毎月納入しているものや毎月提供しているサービスなどの請求書を起こして、商品の代金あるいは役務提供代金の債権関係を確定させます。

具体的には請求書などを発行し、先方から請求書を検収してもらう必要があります。これが済んだらあなたは債権者となりますので、この債権でファクタリング会社に申し込みを行います。

債権を確定させてからファクタリングを申し込みましょう。

次に、資金調達のプロであるファクタリング会社への申し込みはメールやFAX、電話などが有効な方法ですが、最近は24時間いつでも申し込みOKなホームページからの連絡が使い良いでしょう。

ファクタリングを申し込むと、債権の額やどのような債権であるかという部分をファクタリング会社が調査します。

申し込みから調査開始までは早ければ1時間程度です。(※平日日中の場合)

その際に併せてファクタリングを申し込んだ会社そのものの簡単な調査と、請求書などを提示した取引先の審査を行います。

このタイプのファクタリングの場合、取引先への通知は必要ありませんのでこの時点で審査がOKになれば即座にファクタリング会社からファクタリング手数料を引いた、売掛債権の金額が入金されてきます。あとはお好きな銀行やATMなどから現金を確認するだけです。

早ければ申し込みから現金を手にするまで最短で即日です。

ただし何かと用意しなければならない書類があったり、即座に応答できることが求められますので、ファクタリングの申し込み当日はできる限りレスポンスを即座にできるように待機しておきましょう。

なお、2社間ファクタリングの場合には「売掛先からの正規の入金期日にきちんと代金を回収し、ファクタリング会社に責任を持って入金します」という内容の契約書または念書などをファクタリング会社に対して差し入れることになります。

詳しいスキームはファクタリング会社によって異なりますので、ファクタリング会社にお問い合わせください。




売掛先企業に対して通知するタイプの3社間ファクタリングの流れ

ファクタリングの手続きを行うとき、ファクタリング会社側に支払う金額は原則的にファクタリング手数料のみです。

2社間ファクタリング同様、3社間ファクタリングも売掛債権を確定させてからホームページやメール、FAX、電話などから申し込みます。

2社間ファクタリングの場合は申し込みから振込まで非常にスピーディーに進みますが、3社間ファクタリングの場合は相手先企業にきちんと債権譲渡を行う旨を通知し、さらに相手先企業からその了承を得なければなりません。

2社間ファクタリングに比較して3社間ファクタリングは少々時間がかかります。

とはいうものの、相手先企業の了解が得られればさほど大きな時間はかかりません。

売掛先企業(相手先企業)
からの了承を得たという記録を残すために債権譲渡登記などを行うことがありますが、ほとんどの場合は内容証明郵便によって債権譲渡通知を送付するなどの方法が取られます。

登記となると法務局まで足を運んで実際に権利者が登記をしなければならないのでスピードを重視の場合、あるいはそこまで額面が大きくない場合は登記まで話が及ばないのが一般的です。




今回のまとめ

意外と簡単なファクタリング契約の流れ~申し込みから入金まで徹底的に解説~

ファクタリング契約は銀行融資よりもはるかに簡単なスキームで売掛債権を現金化し資金調達できることがわかりました。

2社間ファクタリングの場合は売掛先企業への通知が不要なことから非常にスピーディーに現金化をすることが可能となっています。