個人事業主が資金調達する方法

目次

  1. 個人事業主の資金調達は難しい
  2. 個人事業主の信用性とは
  3. ファクタリングは個人事業主でもOK?
  4. ファクタリング審査の裏側
  5. 個人事業主がファクタリングに成功するには?
  6. まとめ


個人事業主の方は、一般的な個人と法人の経営者の中間に位置するような区分で、何かとご商売の関係で資金繰りに苦労されることも多いのではないでしょうか。

完全な個人というにはビジネス寄りですし、そもそも営業性個人という別名があるほどです。法人というには法人格がありませんから、個人事業主という状態が一番資金調達しづらい状態でもあります。

ここでは、個人事業主がお金を得て資金調達をする方法について、具体的にわかりやすくご紹介していきます。



個人事業主の資金調達は難しい

個人事業主の資金調達は、先程もお伝えした通り非常に難しく、法人であれば難なく使えるような金融機関からの融資ビジネスローンなども、個人事業主だと何かと審査が厳しく資金調達ができないケースもあります。

また、法人に許された資金調達方法でも営業性個人では該当せずというケースもあり、その上、サラリーマンであれば銀行や消費者金融などからお金を借りることができるものの、個人事業主の場合はこの信用力が問題となり、審査が厳しいという八方塞がりのような状況になることが往々にしてあります。




個人事業主の信用性とは

残念ながら結論から申し上げれば、個人事業主の信用性はほぼないといってよいでしょう。個人事業主といえば「ひとり社長さん」というイメージがありますが、これはフリーランスでも個人事業主ですし、入ってしまえばフリーの独立したばかりの漫画家さんなども個人事業主ということになります。

つまり、個人事業主ということは法人登記簿をとることもできませんし、事業実態を証明する書類がなければ、本当にその人がビジネスをしているかどうかも判断がつかないということになってしまいます。

ここが、金融機関や貸金業者などが個人事業主への審査を厳しくしている理由だったりします。

もちろん、個人事業主でも決算書を提出したり、あるいは口座を見せることによって営業実態を証明することは可能であるものの、法人格を持っている状態と違っていつ倒産するか、また廃業するリスクがあるかどうかもわからないため、審査が結果的に厳しくなってしまうのです。

入居審査などについても同様のことが言えます。個人事業主だとどうしてもマンションへの入居審査が通りづらかったり、賃貸物件が借りられなかったりという経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。このように個人事業主は信用性の問題から、資金調達をすることが非常に難しい属性と言えます。




ファクタリングは個人事業主でもOK?

資金調達の方法で最近経営者から熱い注目を集めている方法に「ファクタリング」というものがあります。既に請求済みで入金期日が到来するのを待つばかりとなった売掛債権を買い取ってもらうことで、手元に現金をスピーディーに引き寄せることができるという方法です。

いわゆる売掛債権の買取取引になるわけですが、こちらは個人事業主でも利用可能なのでしょうか?

これは多くの業者が「個人事業主もひとまず買取の申し込みを受け付けている」状態ではあるものの、審査に通過できるかどうかはまた別の問題です。

ちなみに、売掛債権がある売掛先が個人事業者の場合は対象外となります。あくまでもここでは、個人事業主が法人に対して売掛債権を持っている場合についてご紹介していきます。




ファクタリング審査の裏側

ファクタリングは、申込者側に対しては審査がそこまで厳しくないというのが「売り」だったのではないでしょうか?

申込者が個人信用情報ブラックでもファクタリングの手続きは利用可能だとする広告も多く見かけます。

ファクタリング審査は申し込みをした人の個人信用情報をチェックするなど、金融機関のような取引は行いません。あくまでもその売掛債権が正当なものであり、また入金リスクがないと判断された場合には審査に通過することができます。

しかし、あくまでもそれは法人対法人の取引の話であって、個人事業主の場合はその売掛債権が本当に存在するものなのかどうかというチェックを特に厳しく行う必要があります。二社間ファクタリングの場合は、相手先の企業にその事実を確認することも当然できませんし、法人さんによっては個人事業主との取引口座を開かないとルールで定めている場合もあるため、判断材料が一つ法人格を持っている申込者に比べて少ないというデメリットがあるのです。

この他にも全体的な信用性の問題で、個人事業主がファクタリングの審査に通過できないケースもあります。しかし、個人事業主が法人相手の売掛債権を売却することに成功した事例というのも数多く存在します。

 

個人事業主がファクタリングに成功するには?

個人事業主がファクタリング会社からの信頼を得て、ファクタリングに成功するにはどのような方法があるでしょうか。ここでは考えられる具体的な方法について分かりやすく解説していきます。

公式サイトを作る

まず一番最初にやらなくてはならないのが公式サイトの製作です。もちろん、公式サイトは自社のものを作る必要があります。一枚だけのペラサイトではなく、きちんと事業内容や代表のメッセージなども入れ込んで、本格的なものを作りましょう。

本格的なものといっても、業者に頼んで高いお金を払う必要はありません。もちろん業者に頼んで見目麗しいものが作れればそれでも良いのですが、最低限きちんと会社の情報などを記載しており、事業を行っていることが証明できるような仕上がりの公式サイトにしておきましょう。

また可能であれば、ドメインなども「.xyz」や「.info」などではなく「.com」や「.jp」、もし半年以内に法人成りをすることが決まっている場合は先取りして「co.jp」などを取得しておくと良いでしょう。ドメインが直接の審査対象になるケースはそこまで多くはありませんが、IT関係に強いファクタリング業者であればこのあたりの部分もチェックすることが考えられます。

パンフレットやチラシなど紙媒体を用意する

公式サイトを制作したら、次にやらなければならないのは「パンフレットやチラシなどの紙媒体」をきちんと用意することです。どうしてもホームページなどだけだとなかなか事業実態の証明にならないと考えているファクタリング業者さんもいらっしゃいますし、実際にある程度の年代以上の方になるとホームページは事業実態証明にならないと考えている方がいらっしゃるのもまた事実です。

最近は事業実態の証明手段として市民権を得始めている公式ホームページですが、できればこのような紙媒体も用意しておくとよいでしょう。

この際にはできる限り印刷業者に依頼をしてパンフレットのようなものを作っておけば安心です。これらをもとにどのような事業をしていて、どのような運営がなされているかを証明することに繋がります。これが一つ、事業がきちんと行われているという安心材料になるわけです。

固定電話回線を引く

個人事業主の社長さんは特にこれを忘れてしまいがちなのですが、必ず個人事業主としてファクタリング審査に申し込む際には固定電話回線を事前に用意しておきましょう。固定電話回線ではない、携帯の番号 や050が番号などで申し込みをしてしまうとそれだけ無店舗型でビジネスを行っているのではないか(=事業実態が判断しづらい)と誤解されることにもつながります。

反対に固定電話回線が引かれている事務所を構えて営業していると相手にアピールすることができれば、その分だけひとつ信頼性がアップします。昭和から平成初期の時代にかけては電話の固定回線を引いておくことで、電話の加入権などを持っているということで審査に優遇されたという時代もありましたが、今はどちらかというと「どれだけ本気でそのビジネスに携わっているか」という証明手段の一つとして固定電話回線の有無があります。

多少の手数料は受け入れる

ファクタリングの手数料は、そのリスクの高さで決まるといっても決して過言ではないでしょう。つまり、リスクが高いとファクタリング業者に判断された取引については手数料が高くなるのは仕方のないことなのです。

そのため法人であれば問題はないものの、個人事業主として営業している状態でファクタリングの審査に申し込みしている場合は、多少の手数料は受け入れて契約をしてしまうというのが何よりも重要なこととなります。リスクが高いため手数料が高い、それを了承できないのであれば当然ながらファクタリングの契約は「没交渉」になるというのは当たり前のことです。

「ブレーン」を用意する

資金調達については税理士やファイナンシャルアドバイザー、ファイナンシャルプランナーなど専門家がたくさんいます。経営コンサルタントに関しても同様です。

このようなブレーンを用意して会社の資金調達の相談に乗ってもらうというのも一つの方法でしょう。

こういった経営コンサルタントや金融関係に明るい専門家たちは、もちろん個人事業主のビジネスに関しても習熟していますから、個人事業主の状態に合わせて適切な資金調達の方法を提案してくれることもあるでしょう。

またファクタリング会社とやり取りをする際にも専門家がその取引の窓口になることでファクタリング業者にもきちんと営業している印象を与えることができますし、専門的な知識ややりとりから、より良い条件をファクタリング会社から引き出すことも可能となります。

 

今回のまとめ

法人格を持っている状態と比べると、自ずと資金調達の難易度が上がりがちなのが個人事業主です。そして往々にして、緊急的な資金の調整が必要になるのも個人事業主の宿命なのです。

そのため、資金調達の方法を個人事業主としてはいくつか持っておきたいものですが、その一つにファクタリングを加えておくというのはいかがでしょうか。

ただし、ファクタリングも個人事業主だと信用性の問題から条件があまり芳しくないというケースもあります。そこで今回ご紹介したような方法で少しでも信頼性をアップさせ、より良い条件でファクタリングできるようにビジネスの状態を整えていきましょう。

そしてこのビジネスの状態を整えるということは対外的な信頼性がアップするということに他なりませんので、さらなるビジネスの飛躍にもつながるというわけです。